【書評】『黄金のアウトプット術-インプットした情報をお金に変える』成毛眞

 

アウトプットが足りないと感じてる人「最近アウトプットって言葉をよく聞くようになったからそれが重要なのはなんとなくわかるけど、自分は本やスマホから情報をインプットしてばっかだなー。もっとアウトプットしていきたいけどどうすればいいだろう?」


 

こんな疑問を解消してくれるのが、今回紹介する『黄金のアウトプット術:インプットした情報をお金に変える』(ポプラ新書)です。

 

  こんな人におすすめ!

  • そもそもアウトプットの重要性がわからない
  • 本やスマホから情報をインプットしてばっかりでアウトプットができていない
  • もっとアウトプットしていきたいけどどうすればいいかわからない

 

書籍としては珍しい「アウトプット」がテーマの一冊。

著者の成毛眞さんは元日本マイクロソフトの社長さんで読書好きでも知られる有名な方です。

今の時代、情報収集、勉強をして、知識、教養を溜め込んで満足しているようでは、もうダメだ。

得た情報をどう発信して、自分の血肉とするのか、価値あるものに変えていくのか、もっとわかりやすく言えば「お金」に変えるのかを意識せよ。

それを強烈に意識してより良質なアウトプットができれば、センスが磨かれ、アイデアが生まれ、人脈が広がり、評価が上がり、必ず成果がついてくることだろう。そして、さらなる情報が自分のもとに集まってくる。

この本はその根幹となる考え方とテクニックをまとめ、「黄金のアウトプット術」と大層な名をつけたが、読者のみなさんにはそのくらい大切な習慣・ルールだと思ってもらいたい。

 

現代人はスマホでSNSやGoogle検索をしてる時点でもうインプットは充分してるからとにかくアウトプットを増やした方がいいというのが著者の主張。

そしてその中でも日本人は圧倒的にアウトプットが不足しているということです。

アウトプットとは文章、会話はもちろんのこと、写真、動画、絵画、音楽、ダンス、スポーツ、ゲーム、ものづくり、料理など実は幅広いものなんです。

 

そんなアウトプットが不足していることの何が問題なのか?

 

 

実はそんなに大きな問題はないんです。

アウトプットが不足してても普通に生きていくことができます。

ただ著者は損をしてると言っているだけです。

そして損をするとわかっていたり苦手意識を持つ人もいるが、その理由はいたってシンプル。

慣れてないから。

実際なぜポジ男もこの本を買ったのかと言えばアウトプット不足を痛感していたからです。

ビジネス本を読んでは何かを得た気になっておわり。

心から感動した映画を見た感想が「めっちゃ泣けた。ほんとよかった。」しか出てこない。

伝えたいことがあってもうまく言葉が出てこなくて相手に中々伝わらない。

どう思ったか?を求められたときにすぐに返答できない。

これらの原因はまさにアウトプットが不足しているからでした。

なのでそれを少しでも克服したいと思って本書を購入したわけなんですけど、まさに今、この書評を書いていること自体が自分の中の変化であり、本書を読んで得た結果だといえます。

アウトプットの重要性を深く理解し、自分ができるアウトプット方法を探した結果、ひとつの方法として書評にたどり着いたということです。

大抵書評ブログを含むブログとはそこから生まれる収益が目的だったりしますが、ポジ男の場合は完全にアウトプット目的。

アクセス数や収益なんて気にしてやるよりよっぽどそっちの方が気楽で楽しいと思ってます。

ただ書くからには相手に伝わり、動かす文章をつくりたいと思っていますが、それはアウトプットを増やしていけば自ずと上達することも本書を通じてわかったことです。

少し話はずれましたけど、とにかく人と会って話を聞いたり、本を読んだり、映画を見たり、勉強したりして自分の中に入ってきた情報はアウトプットすることではじめて生きるということです。

さらに言えばアウトプットを前提にするとインプットの仕方ががらりと変わります。

つまり、情報を得ながら「これを伝えるときはこのどんな言葉に変換したらいいだろうか?」「この感動をどうやったら伝えられるだろうか?」と無意識レベルで考えてインプットできるようになり質が上がります。

ただし、アウトプットするには意識が必要なため、小さいことから積み重ねていくしかありません。まずは慣れることです。

著者がアウトプットの中でも書くことが最も簡単であり今の時代に求められるアウトプットだと言っているように、メモをとること、SNSに投稿することは今すぐ簡単にできるアウトプットであり、ある程度の反復練習で上達しやすいのでおすすめです。

もうひとつ大事なのが、アウトプットして得られた外からのフィードバックはアウトプット上達の大きなヒントになることが重要だということです。

話した時の相手の反応やいいねの数はまさにそのフィードバックなので、そこをしっかりと見て自分のアウトプットを少しずつ改善していきましょう。

アウトプットの重要性がますます増している現代では、”個”として社会に求められる存在になるためにもこれをやらない手はありません。

小さなアウトプットの積み重ねが、いつか周りとの大きな差になるはずです。そんな考えに至ったきっかけも本書から得られたことのひとつです。

文章の書き方や話術などのテクニックや具体的なアウトプット方法を学ぶのにうってつけなのはもちろんのこと、アウトプット不足を自覚している人やまず今の自分を変えて行きたい人にとっては小さな一歩を踏み出すための背中を押してくれるような貴重な一冊。

アウトプットについてもっと詳しく知りたい人には下の記事をおすすめしてます!

『アウトプットするメリットとその重要性とは?』
https://lifeinvestors.online/site/output-merit/

 

この記事を書いた人

なまらポジティブ男
なまらポジティブ男
幸福度1兆%のポジティブな男。20歳の時に世界一周の旅に(出発前日に10万ボラれる)。その後2度起業(2回とも仲間がやめる)。今は仕組み化・ルールメイキングに興味あり。1億人に1人でも響いてくれたら嬉しいです。

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