僕がシマウマだったなら

 

異端児ピーナッツコラム
僕がシマウマだったなら

ちょうど去年の今頃に花火を見に行った時のことを思い出した。

大量の人の体温と昼間に燃やされた地面によって熱くなった顔をパタパタと扇ぐ。

大砲のように大きな音で僕の鼓膜を刺激してくる。

目の前でパノラマに広がる壮大に打ち上げられる花火。

自分の視野では補ず右へ左へ顔を振る。

僕がシマウマだったならこのパノラマをこんな間近で一画面でみれるのに。

もっと感動できるのかな?

そんな記憶がふと蘇った。

 

僕が本当にシマウマになったとしたらと考えてみた。

そもそも花火を見たシマウマはそのカラフルで艶やかな爆発を見て感動するのだろうか?

おそらくヒヒンと逃げ出すことだろう。

 

あの人が羨ましい、自分があの人だったらなって思ったことが何度かある

 

だけどもしその人になれたとしてもシマ模様の馬のように、

今の僕としての感動はなくなるだろう。

僕が望んだ幸せも感じることはないだろう。

この僕しかないフィルターを通して

僕だからこそ味わえるこの世界を食べ尽くしたらいいのではないか。そう思えた。

 

この記事を書いた人

異端児ピーナッツ
異端児ピーナッツ
38歳広島県美容師店長ロバ顔。
人と比べてばかりの平凡な20代30代を過ごしてきた。20年間美容師として1000人以上と近距離で接してきていろいろな個性を目の当たりにして自分らしく生きるとは何か、そして自分らしく生きることへの憧れを持つようになった。ポンコツな僕でも自分なりの自由で納得した生き方ができるのではないか?エデンさんからそのエッセンスを学びながら憧れを目指し日々奮闘している。

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